
これまでの歯科医院は「歯に穴ができて痛くなったら通う場所」「歯がグラグラになってきたら通う場所」と思われてきました。そこで働く歯科医師も「虫歯を削って詰めて」「歯を抜いて入れ歯を作って」という事後的な仕事が最大の患者さんへの貢献だとこれまで思ってきました。
しかしながら、自分の歯で美味しく食べる、自分の歯で気兼ねなく話して、笑うといった生活の質(Quality Of Life)を向上させようという考えが日本の歯科医療においても台頭し始め、今では「予防」という概念が大きな位置を占めようとしています。
スウェーデンを初め北欧諸国は予防歯科の先進国と言われています。スウェーデンでは1970年代から国を挙げて「予防歯科」への取り組みを行い、明らかに大きな成果を上げてきました。
日本歯科医師会でも予防の重要性を患者さんにPRするために「よ坊さん」なるキャラクターを登場させたり(子ども向き)、歯の情報誌を刊行(大人向き・バックナンバーも含め見ることができます)したりしています。